ノスタルジーで苦しんでるときはそれをかみしめて生きる糧にすればいい
最近シンエヴァを見てノスタルジーで
夜寝れなくなった人がいると聞いて
大納得だったもんで
その気持ちの切り替え方について考えてみようと思い立ちました。
正直、これは切り替える必要ないと思うんですよ
それを嚙みしめることも含めてシンエヴァです。
ただ、これで人生終わったとか
未来に期待できる作品がなくなったなぁとかも思ってほしくないし
昔はよかったのになと虚しい気持ちにもなってほしくないと思っています。
どうしてほしいかと言えば
生きる糧にしてほしいですね。
そんなことできるわけない、僕はそんなに人間できてるわけじゃないんだ
まぁそう思う人もいると思います。
実際僕がシンエヴァを見たのは公開当初だったので
今となっては処理できてますが
amazon primeなどにあがってから今見た人にとっては
当初の僕の状態が今来てると思うんですね。
そりゃ落ち込みましたよ。
エヴァに関して年を重ねるごとに
『何年待たせるんだよww』
て楽しんでた作品が
ついに完結したわけですから。
シンエヴァ見終わった後
『あぁ、エヴァほんとに終わったんだ。シンジくん。』
と思いましたから
まだ作品の続編があることで希望を抱いて生きることができる人もいるんじゃないかと思うほどの
喪失感に襲われました。
過去の作品を思い出して考察することでノスタルジーにもなりました。
ただ今になってわかったことがあるんです。
『庵野監督が作る作品は他にもあってどんどん作り続けている』
僕がずっと待ってるのが
シンウルトラマン
さらにいえば
シンゴジラの続編の話もあがっています。
庵野さんの作品はまだ生まれています。
それエヴァじゃないし関係ないでしょ
僕が伝えたいのはエヴァ続編や後継別作品が生まれるという話ではなく
『庵野監督が生きていて、作品作りを続けている』
という事実です。
エヴァの制作は予定よりも遅れていて
Qのあと、シンエヴァまで何年か空きましたよね。
庵野監督自身が鬱状態などの病気が関係してどうしても映画製作が滞ってしまったことが原因のようで
そんな中でもクッションを入れるようになんとか作ったのが
「シンゴジラ」なんです。
そこからなんとか復帰してやっと作れたのが
「シンエヴァ」なんですね。
これから思うに
エヴァQの続編が作られることなく
未完の作品になる可能性は十分あったと思います。
そう思うとシンエヴァが放映できただけでも奇跡なのではと思うようになりました。
今回の作品でエヴァは終わりましたが
シンウルトラマンやシンゴジラの続編制作しているうちに
自らのインスピレーションや自信を取り戻すことによって
庵野監督が生きている限りは
続編が生み出されたりアンソロジー作品ができたりする可能性は十分にあります。
そしてタイトルはエヴァではなくても
エヴァと近しい設定のロボットアニメが新しく作られる可能性すら残っています。
過去を乗り越える作品が作られるだろうか?
過去の作品が良かったと判断してしまう理由は
当時その作品があまりにも新しい刺激だったからです。
僕もエヴァほどの、そして似たような衝撃を受けた作品は他にないと思っていますが
映像技術や物語の傾向は年を重ねるごとにどんどん更新されていきます。
その時代にはその時代にあった新しい作品がうまれます。
時の流れを悲しむ人もいると思いますが
人間って年を重ねて若さを失うことだけに目を向けてしまいがちです。
そうじゃなくて、年を重ねることは確実に進歩し成長することだと思うんですね。
今までなかった新しい自分に変わり、今までにない新しいものを生み出す自分になっていく
そのために人は歳をとるのだと思っています。
何も失うものだけじゃありません。
それだけに目を向けていてはメリットを見失い、歳を取りあきらめ癖のついた人間になってしまうでしょう。
話を戻すと
庵野監督が生きてくれていれば希望を捨てる必要はないということです。
さいごに
エヴァの登場人物も前に進む心を持っていました。
どうしても立ち止まってしまいそうになるのは
全てに疑いを持つようになり自分も信じなくなり
前に進めなくなってしまうからです。
逆に言うと
未来に少しでも希望を見出すことができれば
今どんなことがあっても、それを糧に自分は強くなり
よりよい未来に向かって進めているんだと自覚し
生きることができます。
自分が行動すると他者に迷惑がかかるという過去よりも
今行動しないとみんな生きることができなくなってしまうという未来を重視して
どうなることも覚悟できた状態が、シンジくんを強くしていました。
今の人間にもっと必要なのは過去を振り返ることよりも
未来を夢見て進む力の方かもしれませんね。